日本エコライフ/蓄電池の卸売りを強化/新会社「日本エコライフHD」を設立

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 太陽光発電・オール電化、蓄電池などを販売する日本エコライフ(本社宮城県、佐藤政彦社長)は6月をめどに、法人向けに蓄電池などを卸売りする商社機能を持つ新会社「日本エコライフホールディングス(HD)」を設立する。これまで直販事業で培った経験をベースに、太陽光発電システム・蓄電池の普及策の一環として他社に販売ノウハウを提供する。
 HD化する目的の一つとして「太陽光発電システムを売るだけでなく、導入した後の顧客へのサービス面を増やすなど充実させなければならないため」(佐藤社長)と言う。
 事業内容として(1)公共施設事業(2)太陽光無償事業(3)一般住宅向け事業(4)営業支援事業(5)電化コンサルアライアンス事業(7)PV商材卸売事業(8)メガソーラー事業─を計画している。
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、中小企業を中心に経営が困難になるケースも出てきている。新たな商材として、太陽光発電システムを扱ってもらうことで事業継続経営につなげてもらうのも狙いの一つだ。


■「ゼロ円」太陽光発電システム開始

 日本エコライフは、太陽光発電システムをゼロ円で設置する「ゼロ円太陽光」の提案に乗り出している。一定の条件をクリアすれば、設置費用も含めて無料にして、太陽光発電の普及につなげる。
 佐藤社長は「地球温暖化防止を目的に、全世帯を対象に太陽光発電システムを設置するためのプロジェクト」と話す。専門商社と提携することで、設置からメンテナンス費用も一切かからずに提供することができる仕組みを構築した。これまでは新築住宅にのみ対応していたが、このほど既築住宅にも提供できるようになった。
 契約期間は約10年間で、その間は自家消費してもらう。10年後は無償で顧客に譲渡し、その後、5年間に渡って機器の保証をするという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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