ヤクルト本社/2月度の乳製品、2.6%増/一部商品をネット受注停止に

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 ヤクルト本社は新型コロナウイルスの影響で、国内の2月度の乳製品における売上高が、前年同月比2.6%増になったと発表した。19年7月に首都圏限定で販売している「ヤクルト1000」が想定を上回る注文だという。
 国内における商品の需給は、「New ヤクルト類」が需要の拡大に生産が追いつかず、一時的に品薄の状態になったものの現在は改善しているという。また、関東1都6県で宅配チャネルを中心に販売する「ヤクルト1000」が予想を上回る注文を受けており、ネットで注文する「ヤクルト届けてネット」での新規注文の受付を一時的に中止している。
 マスク33万枚をヤクルトレディ(YL)などが顧客へ訪問する際に着用できるようグループ各社に提供した。
 中国における販売については、2月度の売上本数は、前年同期比10%減にとどまった。3月度の売上数量は、第3週までで、前年同月比10%増で推移している。
 売上数量の約10%を占める宅配チャネルにおいて、3月2日から販売活動を再開。現在約9割のYLが稼働した。
 売上数量の約90%を占める店頭チャネルは、売上本数構成比の約35%を占める個人商店の多くが営業を再開。50%を占めるハイパーマート・スーパーマーケットは、営業時間の短縮といった制約はあるものの、人の動きが通常に戻り始めているという。
 中国への義援金として、上海市慈善基金会に対し300万元(約4800万円)を拠出。地方政府や病院などへ商品251万2000本を寄付したほか、マスク・保護服について、地方政府へ3万枚のマスクと14枚の保護服を寄付。病院や老人ホームなどへ商品50万3000本(金額換算約1800万円相当)を寄付した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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