日本郵便/中国向けを一時停止/新型コロナが国際郵便に影響

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 日本郵便は3月12日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、3月13日から中国向けの国際郵便物の引き受けを一時停止すると発表した。韓国などへの国際郵便についても大幅な遅延が発生している。
 中国(香港およびマカオは除く)宛ての国際郵便の引き受けを、3月13日から当分の間、一部の通常郵便物を除き停止する。3月9日以降、中国から日本への入国制限や航空機発着の制限などによって、輸送量が大幅に減少。郵便物の発送のめどが立たなくなったことが一時停止の要因だという。
 引き受けを一時停止する郵便物は、国際スピード郵便(EMS)郵便物、小包郵便物、通常郵便物(小形包装物および印刷物)、通常郵便物(書状、郵便葉書および盲人用郵便物)。通常郵便物のうち、航空扱いとする書状、郵便葉書、盲人用郵便物は引き受けを継続するが、大幅な遅延が見込まれるとしている。
 すでに引き受け済みの中国宛て国際郵便物(一部の通常郵便物を除く)で発送できないものについては、配達を担当する郵便局から随時返送する。
 日本・モンゴル間で発着する航空便の運休により、モンゴル宛ての全種別の国際郵便の引き受けも一時停止している。中国宛て国際郵便物と同様の制限の影響を受けている韓国、香港、マカオ宛て国際郵便物については、韓国宛てが大幅な遅延の見込み、香港およびマカオ宛てに遅延が生じる恐れがあるとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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