ジェイフロンティア/薬剤師が医薬品配送/薬機法の規制緩和見据え

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 「酵水素」シリーズのサプリなどの通販・ECを展開するジェイフロンティア(本社東京都、中村篤弘社長)は2月25日、薬剤師が医療用医薬品の宅配を行うサービス「即薬デリバリー」の提供を開始した。同社によると、薬剤師による医薬品の宅配サービスは日本初だとしている。同サービスは、改正薬機法による医薬品通販の規制緩和を見据えた動きだとしている。
 「即薬デリバリー」は、購入したい医療用医薬品を専用アプリから注文すると、最短30分で同社の薬剤師に指定の場所へ薬を配送してもらえるサービス。同社では、処方箋不要の医療用医薬品を650品目取り扱っている零売(れいばい)薬局(※)を東京・港区で運営しており、開始当初は都内港区限定で薬剤師が配送するという。今後、都内に複数の薬局を設けて、デリバリーの対象エリアを拡大する方針だ。
 医療用医薬品の通販については、20年11月の改正薬機法の施行により、実質的な医薬品の通販である「オンライン服薬指導」が解禁となる予定だ。「オンライン服薬指導」では、条件を満たした薬局で、薬剤師がテレビ電話などで購入者に服薬指導を行い、必要な医薬品を発送することを認めている。「改正法の施行後すぐに、医薬品の通販が展開できるよう、徐々に体制を整備していく」(中村社長)と話している。


 ※零売薬局とは…処方箋なしで販売できる医薬品を扱う薬局。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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