ベネッセコーポレーション／非会員に教材を提供／受付初日で１０万冊の申込

　ベネッセコーポレーション（本社岡山県、小林仁社長）は３月２日、「進研ゼミ」非会員の小中高生に向け、学習教材を無償で配布すると発表した。発表初日で１０万冊の申し込みがあったのを受け、後日２０万冊の増刷も発表した。新型コロナウイルスの影響で臨時休校を強いられる小中高生の学習を支援し、非会員に向け「進研ゼミ」の教材を訴求する。
　配布するのは、主要教科の３学期における学習項目をまとめた「春の総復習ドリル」。小学１年生から高校２年生の各学年向けに、「進研ゼミ」の教材や、会員の学習履歴をもとに新たに制作した教材だ。
　「（２月２７日の）臨時休校要請の報道を受けてすぐ、自宅での時間が増えるお子さまの学習をサポートする方法を社内で協議した」（広報）。その結果、教材の制作と無償配布を決めた。
　配布発表と受け付け開始後、小学校低学年を中心に１日で１０万冊を超える申し込みが殺到した。「予想を大きく上回る反響」（同）を受け、翌３月３日には、当初の予定を上回る合計３０万冊の教材と、ＰＤＦ版の無償提供を発表した。
　受付時に取得した申込者情報は、今後同社による案内送付や統計調査などに利用するとしている。