【住設訪販の新卒採用】 特色ある説明会が活性化/今春入社50人超の企業も

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 住設訪販企業の新卒採用が活発に動いている。外壁塗装が主力のJAPAN HOME WAND(ジャパンホームワンド)は今春の新卒入社数が54人になる予定だ。新卒予定はほかにも、リフォームや太陽光発電の訪販企業を傘下に持つネクステージグループが32人、太陽光発電やエコキュートの販売を行うリベラルソリューションが11人となり、積極的な活動が目立っている。各社はともに合同説明会で集客を図っているが、社長が登場する説明会や1対1の面談形式などそれぞれが特色を生かして開催している。特色ある説明会で参加者を増やそうと各社の企業努力が見受けられる。

■学生を理解する姿勢

 外壁塗装を主力とする訪販企業のジャパンホームワンド(本社愛知県、堀家正弘社長)は20年4月に54人の新卒社員が入社する予定で、21年4月も60人の採用計画のもと、活動を実施している。
 同社は全国に支店展開しているため、支店ごとに合同説明会を開いている。20年4月入社の合同説明会は175回開催した。合同説明会後の会社説明会は、各支店の周辺にあるホテルや会議室を利用する。同社の選考フローは3次選考となる。
 1次選考では、エントリーシートの書類選考や集団面接などのグループディスカッションを行う。2次選考では、会社説明の場にせず、学生が自分をPRできる場となるようにしている。2次選考で、学生側が話しやすい環境を作り、自社への志望度がどのくらいあるのか注視しているという。
 採用側は単に、話を聞くだけでなく、学生一人一人に対し興味を持ち、学生の技量や能力がどのくらいあるのかをしっかりと引き出すように心掛けている。その結果、20年4月入社の採用活動では、1次面接の通過者は527人で、2次面接の通過者は514人、3次面接に残ったのは331人だった。選考から離脱する学生が少なくなっている。


■1対1の合同説明会

 リフォームや太陽光発電の訪販などを手掛けるメッドコミュニケーションズを傘下に持つネクステージグループ(本社東京都、佐々木洋寧社長)は16年から新卒採用を実施している。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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