ポーラ 19年12月期/営業益21.6%減/中国インバウンドの減少で

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 ポーラの19年12月期の売上高は、前期比9.8%減の1355億200万円だった。減収額は146億円となった。営業利益は同21.6%減の255億2900万円だった。中国EC法の影響で、インバウンドや国内ソーシャルバイヤーによる売り上げが減少。美白健康食品の売り上げが顕著に減少した。インバウンドを除く国内では、新規顧客獲得と顧客の継続に苦戦したとしている。
 ポーラ・オルビスホールディングスによると、インバウンドや、国内のソーシャルバイヤーによる売上高が、合計150億円程度減少したという。
 ポーラの推計によると、150億円のうち、3分の1程度がインバウンドの減収。残りの3分の2程度が、ソーシャルバイヤーによる売り上げの減少だったとしている。
 ソーシャルバイヤーを除いた国内の顧客の売上高の減少は、36億円だったと同社ではみている。
 商品別では、美白訴求の健康食品「インナーロック」シリーズをはじめとした健康食品の減収が最も影響を与えたという。
 ただ、ポーラ・オルビスホールディングスでは、「健康食品の減収には一服感が見られる」(コーポレートコミュニケーション室)としている。
 インバウンドやバイヤーによる国内売り上げが減少した一方で、中国本土や韓国に向けた売り上げは高い成長を維持。海外市場の売上高の伸長率は、前期比47.7%増となった。
 19年12月期の売り上げ構成比は、従来型訪販を含む委託販売チャネルが76.4%、海外が8.9%、百貨店やBtoB、ECが14.7%だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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