シーボン 19年4―12月期/営業赤字1億2000万円/消費増税の買い控えなどが影響

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 化粧品のサロン販売のシーボンの19年4―12月期(第3四半期)の連結売上高は、86億3600万円だった。営業利益は1億2300万円の赤字となった。今期から連結決算として公開しているため、単純比較はできないが、前年同期の単体の売上高93億7500万円と比べても減収となった。イベント集客の減少などによる新規売り上げの減少と、消費増税後の反動による既存客の売り上げの減少が影響したとしている。
 19年4―12月期の純利益は3億7200万円の赤字となった。サロンの予約システム、肌分析システム、在庫管理システムなどの基幹システムの開発の計画を見直し、さらなる高度化に向けたシステム開発を行うことにした結果、5800万円の特別損失を計上したという。
 増税後の反動などがあり、シーボンの直営サロンの月次の売上高は、19年10月から12月にかけて、3カ月連続で売り上げ高が減少した。
 19年10月には、台風の影響で、全国のサロン店舗が臨時休業したり、集客イベントが中止になったりした。そうしたことも業績に悪影響を与えたとしている。
 シーボンは業績回復のための取り組みとして、四つのポイントを掲げている。(1)ウェブマーケティングの強化(2)販売員の知識や技能を定量的に評価する新人事制度の実施(3)SNSやポップアップストアを活用したブランド認知拡大(4)通販を主体とした販売チャネルの拡大─の四つを推進してくという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ