レカム/産電とアローズが業務提携/両社の協業も視野に

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 レカムは1月27日、子会社で太陽光発電の訪問販売を行う産電(本社大阪府、金本大一社長)と蓄電池や太陽光発電など住宅事業を手がけるアローズコーポレーション(本社大阪府、弓立昌輝社長)が業務提携したと発表した。レカムは、産電とアローズコーポレーションの両社が協業して営業を行うことも、将来的に視野に入れているという。
 今後、産電が過去に太陽光パネルを付けた既存顧客に対し、アローズコーポレーションが自社で抱えている約30席のコールセンターを活用して、蓄電池販売のアポイントを取得していく。アローズコーポレーションが取得したアポイントにもとづく消費者宅の訪問は産電が行い商談する。産電は営業活動に集中できるため、経営の効率化につながる。
 産電が、これまでに太陽光発電を設置した顧客は約1万2000棟あるという。テレアポによる営業は、まず大阪エリアからスタートし、順次エリアを拡大していく予定だ。
 アポイントを取得できた場合の手数料は「両社で現在、協議を進めている段階。成功報酬型で進めている」(砥綿正博取締役執行役員CFO)と言い、「今回の業務提携が、両社の企業価値向上にもつながると判断している」(同)と話している。
 アローズコーポレーションは自社のコールセンターを武器にアポイント取得率の高さに強みを持つ。しかし、最終的に商談する営業マンの数が足りない状況なのだという。今回の提携がうまくいけば、産電がアローズコーポレーションの営業を請け負う協業も視野に入れている。
 協業の背景としては、アローズコーポレーションの親会社であるエフティグループ(本社東京都)とレカムに接点があったことがきっかけだという。協業の話しが始まったのは19年12月末頃だとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ