ヤクルト本社 19年4―12月期/「ヤクルト400類」減収/YLの人員減少が要因

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 ヤクルト本社の19年4―12月期(第3四半期)における、乳製品と化粧品の合計売上高は前年同期比1.0%減だった。ヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400類」の1日あたりの販売本数は、既存YLの減員に加え、新規採用難が影響し、同3.2%減の336万7000本と11万本減少した。
 YLによる宅配チャネルでは、乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト400」と「ヤクルト400LT」を中心に、既存客への継続飲用の促進と新規開拓に注力した。
 19年10月に、一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレス緩和」「睡眠の質向上」の機能を持つ「ヤクルト1000」を発売。エビデンスの訴求を広告展開と連動して実施した。宅配組織の強化を図るため、YLの働く環境の整備を推進するとともに、採用活動を積極的に実施した。
 化粧品については、オリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」活動に重点を置き、内外美容の実現と、化粧品愛用者の増大に努めた。昨年11月には高機能基礎化粧品「パラビオ」シリーズの効果を体感が期待できる「パラビオ AC スペシャルプログラム セット」を数量限定で発売。さらに、昨年12月には大人の「髪の健康」を考えたヘアケアシリーズ「ラミーヌ S.E.」をリニューアル発売した。その結果、化粧品の売上高は同0.6%減の52億8100万円とほぼ横ばいになった。

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