シーボン/集客振るわず、増税も影響/20年3月期売上高予想を15億円減の下方修正

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 化粧品のサロン販売を展開するシーボンは1月31日、20年3月期における連結売上高予想を、当初予想より15億4600万円少ない114億700万円に修正した。従来のイベント集客に加えて、ウェブ広告による集客を強化したが、振るわなかった。消費増税後の買い控えや、台風による店舗の臨時休業なども影響したとしている。
 下方修正後の業績予想では、営業利益が、当初予想より5億6200万円少ない3億4000万円になるとしている。
 シーボンでは近年、イベント形式の集客施策に力を注いできた。同施策では、イベントで来場者の肌チェックなどを実施。来場者に対して、近隣の店舗・サロンへの予約を促す。
 20年3月期からは、リスティング広告などを使った、ウェブでの集客にも力を注ぎ始めた。ただ、サロンへの予約を促進する効果の高い出稿先の選定には現時点で至っておらず、サロンへの集客拡大につながらなかったとしている。
 消費税率引き上げ後は、直営サロンの月次売上高が大幅に減少した。19年10月度の売上高は前年同月比で35.2%減になった。19年11月度は前年同月比23.8%減、19年12月度は前年同月比10.7%減となった。
 1月31日には、将来的なシステム構築の投資を目的とした特別損失5800万円も計上した。シーボンでは、サロンの予約システムから、顧客の肌分析システム、POSシステム、受発注のシステムまでをすべて連動させるシステムを自社で構築している。特別損失は、社内システムの高度化を目的としたものだとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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