フェリシモ 15年2月期/純損失は19億円強/2期連続の赤字決算に

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 フェリシモが4月8日に発表した15年2月期の連結業績は、純損失が19億2100万円となった。顧客数の影響などで売上高が減少。減収に伴い売上総利益が減少したとともに、繰延税金資産のうち14億4600万円を取り崩し、法人税等調整額に計上したことが影響した。14年2月期の純損失は3500万円で、2期連続の赤字決算だった。
 売上高は前期比7・4%減の377億300万円だった。品目別の内訳は「服飾・服飾雑貨」が同9・3%減の273億400万円、「生活関連」が同4・3%減の92億5500万円、「その他」は同22・4%増の11億4300万円となっている。
 当期は期首段階から顧客数が前年を下回ってスタートしたとともに、新聞広告や書店カタログによる顧客獲得数も想定を下回って推移した。継続購入者の割合が減少したことで、延べ顧客数も前期に比べ減少した。
 返品調整後の売上総利益率は51・6%で前期比0・1ポイント改善。販管費は同5・5%減の200億9000万円に圧縮したが、減収に伴い売上高販管費率は同1・1ポイント悪化の53・3%となっている。
 この結果、営業損失6億3100万円、為替差益の影響などで経常損失は3億8300万円だった。
 中国市場からの撤退に伴う子会社3社の清算損1億4800万円や、新たな基幹システムの稼働により旧システムの固定資産除却損6400万円を特別損失に計上。税金等調整前の当期純損失は4億6400万円となっている。
 今期の業績予想は、売上高が370億3600万円、営業損失5600万円、経常利益7100万円、純利益は6600万円の黒字回復を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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