ヤマノホールディングス 19年4―9月期/訪販事業の減収続く/全社売上は微減の70億円弱

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 ヤマノホールディングスの19年4―9月期(中間期)の連結業績におけるDSM(訪販)事業の売上高は、前年同期比13.4%減の7億5200万円だった。事業所の統廃合が影響した。販売員と新規顧客の獲得を図ったが振るわなかったともしている。美容事業、和装宝飾事業を含めた全社売上高は同1.2%減の69億4100万円だった。
 DSM事業の事業所は前年同期比で8拠点減少した。ヤマノホールディングスの山野義友社長は、「19年4―9月期中に大規模な事業の運営見直しを図った結果、若干の収益改善は図れたが、依然として新規獲得と販売員の補強が厳しい状況が続いている」と話した。DSM事業では1500万円の営業赤字を計上している。
 同社では、DSM事業の新規商材として、歯のホワイトニングを行う機器の取り扱いを開始した。現在3店舗でテスト的に導入しているとしている。新規顧客の開拓が狙い。スマホの画面研磨のサービスの提供も開始しているという。
 同社の19年4―9月期の連結業績における売上高は前年同期比1.2%減の69億4100万円、営業利益は前年同期比26.8%増の1億900万円となった。18年7月に買収した、都内でネイルサロンを運営するみうら(本社東京都)の好業績などが増益に寄与した。中間期の営業利益としては、過去5年間で最高益となったとしている。19年10月にはヘアサロンを運営するL.B.G(エルビージー)を傘下に収めており、ヘアサロンと着物の着付けなどでシナジー効果を図りたい考えだ。
 同社では、19年10月の台風19号による被害が、美容事業や和装宝飾事業の複数の店舗で発生したとしている。一時休業を余儀なくされた店舗もあったとしており、20年3月期の通期の業績に影響が出るという見通しを示している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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