ワタミ/29年3月期に40万食に/朝、昼食の需要見込み拡大

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渡邉美樹会長兼グループCEO

渡邉美樹会長兼グループCEO

 ワタミは、高齢者向け弁当宅配事業「宅食事業」において、22年3月期までに1日当たりの販売食数を19年3月期実績の1.3倍にあたる30万1000食に増やす。11月14日に都内で開催した中間決算説明会で、渡邉美樹会長兼グループCEOが中期経営計画を発表した。
 19年3月期の1日当たりの販売食数は22万6000食。毎年2万5000食を増やし、今後3年間(22年3月期)で目標達成を目指す。中計の第3タームの最終年度にあたる29年3月期には1日あたり40万食に拡大させる。
 朝食用のパンや、昼食用に賞味期限を延長した総菜や弁当のラインアップを増やし、購入単価を引き上げる。既存顧客向けに週末需要を見込んだ冷凍総菜の販売も始める。
 顧客ターゲットをシニアから健康に関心の高い中高年や若年層に広げ、カロリーが低く、塩分コントロールがされている点を訴求する。また、介護施設など法人需要を獲得することで販路も広げる。渡邉CEOは「宅食事業は設備投資が終わっており、後は成長するだけだ。まず、22年3月期までの第1タームは宅食事業を成長のドライブにしていきたい」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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