MTG 19年9月期業績予想/営業損失149億円に/中国の販売減速と韓国不買運動が影響

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 美容機器やEMS機器を販売するMTGは11月19日、19年9月期の業績予想の修正を発表した。売上高は前期比38%減の約360億円、営業利益は149億円の赤字になりそうだとしている。中国での販売減速と、韓国での不買運動が減収減益の要因だとしている。
 MTGは19年7月時点で、19年9月期の売上高を395億円として予想していた。7月以降に、中国での「ReFa(リファ」を中心とした美容機器の販売が減速。韓国の日本製品の不買運動や香港のデモなどが重なり、予想数値よりも35億円の減収に至ったとしている。韓国では、EMS機器の「SIXPAD(シックスパッド)」などのテレビ通販が実施できず、10億円の減収になったとしている。
 MTGは19年9月期の営業利益に関する修正の中で、「ReFa」の美容ローラーを中心に約71億円の棚卸資産評価損を計上した。中国での販売の減速と、中国電子商取引法の影響によるインバウンドバイヤーによる国内売り上げの減速によって、美容ローラーの在庫の価値が下がったことによる、会計上の資産価値の損失だとしている。
 19日時点では、19年9月期の業績修正だけを発表。詳しい業績については、後日改めて発表する予定だという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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