カタログハウス(本社東京都、松尾隆久社長)は10月中旬に発行した「通販生活」で、韓国の雑貨を巻頭特集で取り上げた。調理器具やルーペなど12品目を紹介している。日韓関係が政治を中心に悪化していることから、韓国製商品を取り上げ、関係緩和の一助になればと企画した。その意図は「通販生活」の表紙にも反映している。
「お隣り韓国の便利生活雑貨たち」と銘打った特集は、巻頭6ページを使って紹介した。ドラム型の鍋が自動回転して食材を炒める調理器具や、吸煙減臭の焼肉グリル、キュービックジルコニアで縁取ったペンダントルーペなどを掲載した。
特集のリード文では「やはり仲直りの主役は両国の国民だ。とりあえず本誌にできること。メイド・イン・コリア、いかがですか。」と記載している。
「通販生活」の表紙には、JR山手線・新大久保駅に展示されているパネルを掲載。パネルは01年1月26日、同駅の線路上に転落した日本人カメラマンを、韓国人留学生が救助しようとして飛び降り、二人とも命を落としたことの精神と行為をたたえたものだ。
表紙では「戦後最悪と言われる日韓関係を修復するためには、わずか18年前のこのお二人を、ずっと忘れずにいればいいのだ。」としている。
「通販生活」2019冬号は10月15日に発行。書店販売は11月15日を予定している。発行部数は約130万部。消費税が上がったが、カタログの販売価格は180円を維持。増税分を自社で負担する。
カタログハウス/韓国の雑貨を特集/調理器具やルーペを巻頭で
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