アスクル 19年6―8月期/通販売上3.5%増/BtoB増収も「ロハコ」は減収

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決算説明会後に記者会見を行った吉岡晃社長(写真中央)

決算説明会後に記者会見を行った吉岡晃社長(写真中央)

 アスクルの19年6―8月期(第1四半期)における通販事業の売上高は、前年同期比3.5%増の955億6200万円だった。BtoB通販が同4.2%増となったが、日用品ECサイト「ロハコ」は同2.3%減だった。「ロハコ」はヤフーが10月に開設する「PayPay(ペイペイ)モール」に出店し、売り上げの改善を目指す。
 通販事業における営業利益は12億5400万円(前年同期は3800万円の損失)だった。オフィス生活用品や消耗品などの増収、収益力の高いオリジナル商品の拡充により、収益力が向上した。「ロハコ」の営業損失も改善傾向にあり、オリジナル商品のさらなる投入や物流の効率化により、さらに収益化を進める。
 10月には「ペイペイモール」に出店し、新規顧客の獲得やオリジナル商品の認知拡大を図る。
 アスクルの吉岡晃社長は、「再成長に向け『ペイペイモール』を最大限活用し、独自価値商品や配送サービスを新たなお客さまに広めていきたい。詳細は決まってないが、出店して赤字が広がるということは基本的に考えてない」と話す。
 ヤフーがゾゾの買収を目指す取り組みについては、「(買収については)われわれも本日(9月12日)知ったところなので、ロハコ事業も以前と変わらず役割を果たしていく。企業価値の向上につながるシナジー創出の機会があれば積極的に協力していく」(吉岡社長)と話す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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