太田胃散/通販事業をてこ入れ/価格見直しなど継続率高める

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 太田胃散(本社東京都、太田美明社長)は今期(20年3月期)、通販事業のてこ入れを図っていく。価格設定を見直して定期購入の継続率を高めるほか、継続率に応じた割引の導入などを計画している。通販事業は前期(19年3月期)に、売上高がピーク時の3分の2にとどまっており、サービスの改善などで売上高の回復を狙う。
 現在はブランディングを高める施策を実施している。商品発送の際は、ブランドコンセプトや商品を紹介した小冊子を同梱。ECモールのセールは参加を見合わせ、コストダウンを図っている。
 新商品の開発も検討しており、胃腸薬メーカーとしての知名度を生かしていく考えだ。胃腸機能の改善が期待できるような健康食品など、ブランドイメージに合った新商品を開発していく。
 「価格を下げて売りさばくのではなく、既存のお客さまを大切にしながら『太田胃散ファン』を増やしていく」(ヘルスケア営業部・植杉進一部長)考えだ。
 自社開発した健食の通販事業は07年から展開。テレビショッピングを中心に、健康食品「桑の葉青汁」がけん引し売上高を拡大してきた。ピーク時の11年3月期売上高は約1億5000万円。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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