日本通信販売協会/通販市場は8兆円超/18年度、アパレルや家電伸長

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 公益社団法人日本通信販売協会(JADMA、事務局東京都、阿部嘉文会長)は8月21日、2018年度の通販市場が前年度比8.3%増の8兆1800億円になったと発表した。金額ベースでは同6300億円の増加だった。商材ではアパレルや家電系が伸長、媒体ではテレビ通販企業が比較的に好調だった。JADMA調査による通販市場規模が8兆円を超えたのは初となる。
 17年度の市場規模は7兆5500億円だったため、18年度は金額ベースで6300億円の増加となった。14年度から4年連続して増加していた前年度比伸び率は、同0.5ポイントの減少だった。
 18年度の傾向としては、BtoB通販事業者やモール系が堅調に推移したとしている。これでマイナス成長となった98年度以来、20年連続で市場は拡大。直近10年間の平均成長率は7.1%増で、10年前に比べて約2倍の規模となっている。
 通販市場の売上高調査は、会員情報に加えて、JADMA会員455社(調査時点)を対象に実施した「通信販売企業実態調査」から得た回答の売り上げ部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員337社の売り上げを加えて推計値を算出した。
 調査期間は19年7月4日~8月19日。推計値は衣料品や雑貨、化粧品、健康食品などの物販が中心となっている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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