ヤフー 19年4―6月期/EC取扱高4756億円/ショッピング事業は16%増

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 ヤフーの19年4―6月期(第1四半期)のeコマース取扱高は、前年同期比5.4%増の4756億円だった。このうち、ショッピング事業の取扱高は同16.5%増の2040億円、「ヤフオク!」の取扱高は同0.7%増の2004億円だった。
 コマース事業は決済とeコマースの2軸を基盤としている。決済基盤となるクレジットカードの取扱高は、同49%増の4000億超だった。ショッピング事業取扱高も2桁成長を達成した。
 eコマース取扱高は全体で同8.8%増の5840億円だった。ショッピング事業取扱高として計上している「ヤフーショッピング」は同20%の成長。「LOHACO」は同6%のマイナス成長だった。
 決算説明会で坂上亮介常務執行役員最高財務責任者は「成長を加速させていくために今秋、新たなサービスを展開する。ペイペイモールとペイペイフリマの2軸を強化することで、物販取扱高の2桁成長を目指す」と説明した。
 ペイペイモールはヤフーが定めた基準をクリアした事業者のみが出店できるECモール。商品カテゴリーごとに最適化されたUI/UXを提供する。ペイペイモールへの掲載料として販売価格の3%を徴収する。
 ペイペイフリマでは「ヤフオク!」のUI/UXの課題を改善。新たな市場を開拓する計画だ。「今度はヤフーが既存のフリマアプリの課題を解決し、より使いやすいサービスを提供することで巻き返しを図りたい」(坂上常務執行役員)としている。
 eコマース取扱高には「ヤフオク!」、ショッピング事業、その他物販の取扱高を含んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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