ベクトル/業界最大手と提携/クリーニング店で商品買取

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 古着をECで販売するベクトル(本社岡山県、村川智博社長)は7月25日、クリーニング業界最大手の「ホワイト急便」を展開する日本さわやかグループ(本社熊本県)と戦略的業務提携を締結、熊本市を中心としたホワイト急便の20店舗で、ブランド品などの買い取りを開始した。買い取った商品をベクトルのECサイトで販売する。リサイクルショップに来店しないシニア層の顧客開拓を図るとしている。
 ホワイト急便の店舗で預かった買い取り品は、ホワイト急便のルート便で、ベクトルのスタッフが常駐する熊本市内の店舗に集められ、査定を受ける。顧客が買い取り額を了解すれば、契約が成立。買い取った商品は、ベクトルのECサイトやECモールで販売されるという流れだ。
 ベクトルは7月2~7日、熊本市内のホワイト急便の店舗で衣類買い取りの実証テストを実施した。テスト期間中に商品を持ち込んでいた顧客の平均年齢は54歳だったという。同社では、クリーニングを利用するシニア層の「クリーニングのついでに不要な洋服を買い取ってもらいたい」という「ついで売り」の需要が潜在していると分析。戦略的業務提携を行ったとしている。
 今後、買い取りの利用状況を踏まえ、全国のホワイト急便の店舗で買い取りを実施することを検討していくという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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