ラストワンマイル協同組合/段ボール梱包不要/折り畳みコンテナで配送

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 首都圏の中小運送会社25社で組織するラストワンマイル協同組合(事務局東京都、志村直純理事長、(電)042―319―9860)は7月22日、折り畳みコンテナを使った配送サービスを8月1日から開始すると発表した。段ボールによる梱包が不要で、荷主のコスト削減と環境への負荷を軽減。新規荷主の開拓につなげる。同サービスは商品を定期的に届ける定期販売が対象となる。
 8月から開始する配送サービスの名称は「オリコン便」。荷主側が用意した専用の折り畳みコンテナに商品を入れ、宛名ラベルで封印したものを配送する。配達先の顧客が開封して商品を取り出した後、空いたコンテナを持ち返る。
 不在がちな顧客のために、荷物を指定した場所に置いてくる置き配にも対応する。置き配で「オリコン便」を利用する際は、次回配達時に折り畳みコンテナを回収する。
 化粧品や健康食品の定期コースを利用する顧客の中には、梱包用段ボールの始末が面倒だったり、毎回捨てるのはもったいないと考える人がいる。梱包材を使用しない配送サービスを用意することで、定期便を手掛ける通販事業者の差別化要因にもつながる。
 「オリコン便」は配達時にコンテナを回収するケースと回収しないケースを選択できる。配送料金は出荷数や荷物によって異なるため、荷主との個別交渉になるという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ