ラストワンマイル協同組合/水専用配送サービス/24キロまでを1個口の運賃で

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 首都圏の中小配送業者25社で組織しているラストワンマイル協同組合(事務局東京都、志村直純理事長、(電)042―319―9860)は6月17日、水やペットボトル専用の配送サービスを7月から開始すると発表した。重量24キロ(内容用24リットル)までの水やペットボトルを複数口で運んでも、運賃は1個口の600~800円を適用する。通販事業者など荷主の運賃負担を軽減することで、取扱個数を増やしていく考えだ。
 24キロ相当の飲料は、(1)ウォーターサーバーなら12キロが二つ(2)2リットルのペットボトルなら6本入りが2ケース(3)500ミリのペットボトルは24本入りが2ケース─といった梱包が多い。こうした複数口の配送は以前、2~3個口の荷物を一つに結束し、1個口として運んで運賃も1個口相当の適用が慣例だった。
 しかし、昨今の配送事業者は人手不足や単価アップ、総量規制などの背景から、段ボールの数に応じた個口数の配送料を適用するケースが増えている。
 同組合では7月、複数口の段ボールを結束せず、2~3個口のまま配送して、運賃は1個口相当を適用する水専用の配送サービスを始める。これによって荷主は、24キロ前後までの飲料であれば、何個口にばらしても1個口の運賃で配送できるようになる。さらに結束の手間も省ける。
 中小3PL事業者の中には、庫内作業の労働環境改善や女性の労働力確保といった理由で、飲料を取り扱わない事業者が増えている。配送業者も重量負担が大きく、荷物がかさばる飲料水については、取り扱いを見送るケースが出ていた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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