ダスキン 19年3月期/モップが苦戦、役務が好調/消費増税費用で減益を予想

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〈ダスキン訪販グループの概況〉

〈ダスキン訪販グループの概況〉

ダスキンが発表した19年3月期決算の説明会の資料によると、訪販グループにおける家庭向け(ホームサービス)「ダストコントロール商品(全体)」の売上高は前期比2.9%減、モップ全体では同4.6%減だった。
 「ベーシック3」は同2.5%増と好調だったものの、その他のモップが同6.6%減の7億5000万円、ロボットクリーナー「SiRo」は同38.6%減の4億8200万円、台所用スポンジは同14.5%減の1億2600万円となった。
 一方で、役務サービスは好調に推移し、同3.3%増だった。サービス別ではハウスクリーニング(サービスマスター)が同3.9%増、家事代行(メリーメイド)が同2.0%増、シロアリ防除(ターミニックス)は同2.5%増、緑と花のお手入れ(トゥルグリーン)が同4.7%増、住まいの補修サービス(ホームリペア)は同19.7%増で、役務サービス全般で増収となった。
 訪販グループにおける営業利益は同5.6%減の134億600万円。減収に伴い総利益が減少したほか、衛生管理分野への増員とコンタクトセンター強化による人件費を9億円、宣伝広告費など販促費として1億円をかけたなどで販管費が増え、減益となった。
 20年3月期の訪販グループの予想売上高は前期比3.1%増の1149億円、営業利益は同6.8%減の125億円を見込む。
 予想売上高は、ダストコントロール事業と直営店の事業で21億円、ヘルスレントなどの事業で7億円、ケアサービス事業が6億円のそれぞれ増収を計画する。
 営業利益は、増収に伴う利益の増加分14億円を見込むものの、今秋に予定されている消費増税対策に11億円の出費を見込む。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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