ダイドーグループホールディングス/ヘルスケア事業拡張へ/非飲料事業の強化が狙い

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 ダイドーグループホールディングスは5月27日、100%子会社であるダイドードリンコの、ヘルスケア事業における今後のビジネスモデルを明らかにした。今後は医療用医薬品の商品開発に取り組む他、M&Aへの投資も検討する。ヘルスケア領域では、非飲料事業の強化を図り、売り上げ拡大を狙う。
 ダイドードリンコの通販事業では現在、一般飲料・食品、健康食品、一般用医薬品を取り扱っている。
 今回発表したビジネスモデルの刷新は、「『ダイドーといえば自販機のコーヒー』といった既存顧客の持つイメージを払拭するのが狙い」(ダイドードリンココーポレートコミュニケーション部広報・CSRグループ正本肇課長)と説明する。
 健康食品やドリンク剤、医薬品、医薬部外品、パウチ製品のラインアップ拡充と、広告訴求に力を入れていくとしている。
 開始を予定している医療用医薬品事業では、希少疾病用の医薬品を取り扱う方針だ。専門の知見やノウハウが必須となるため、医療分野でのM&Aも視野に入れている。「商品開発や投資などの、具体的なスケジュールは未定。希少疾病用医薬品は非常に高度な分野なので、完全に取り扱いができるようになるまでには10年以上かかるのではないか」(同)と話している。
 社内的には19年1月に、ヘルスケア事業の強化の方針を決定していたという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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