ジュピターショップチャンネル 19年3月期/売上高は1593億円/前期比2.3%減、初の減収

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 テレビ通販最大手のジュピターショップチャンネル(本社東京都、新森健之社長)は5月16日、19年3月期の売上高が前期比2.3%減の1593億円だったと発表した。ショップチャンネルの売上高が前年実績を下回ったのは創業以来初めてとなる。前期は上半期の売り上げがやや低調だったとしている。
 18年3月期の売上高は、過去最高となる1631億円だった。前期は上半期の売り上げ推移から、「強固な基盤作りを行う年」と位置付け、商品と番組の開発に取り組んできた。
 特に利用頻度の高い顧客から支持率が高い、ファッション商品の取り扱いを強化。テレビ通販だからこそ伝えることのできる、魅力を持つ商品の発掘と紹介を強化してきた。
 18年の年間を通じた売り上げ推移の状況は、上半期はやや低調だった。しかし、11月の大型イベント「心おどる、大感謝祭」以降は売り上げが回復。19年1―3月期(第4四半期)の売上高は、前年同期比で大きく伸長したと説明する。
 今期は中長期的な視点での事業成長を見据え、「原点回帰徹底期間」と位置付けている。中心顧客である「大人の女性」たちに選ばれる商品・番組を開発し、多様化するライフスタイルに寄り添ったコンタクトポイントを通じて提供するとしている。
 顧客基盤の拡大を目指した、認知度アップ施策も実施する。5月から関東・福岡エリアで地上波のテレビCMを放映。5月中旬からは同エリアで交通広告も実施した。顧客とのコンタクトポイントの一つとして「ショップチャンネル プラス」の運営強化にも取り組んでいく。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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