ファンケル 19年3月期/営業利益123億円/売上増加による粗利増で

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 ファンケルが4月25日に発表した19年3月期の連結業績は、営業利益が前期比46.6%増となる123億8700万円だった。売上高が同12.4%増加の1224億9600万円となった影響で、売上総利益の増加が寄与した。売上高営業利益率は10.1%となり前期比2.4ポイントの増加となった。
 事業別売上高では、化粧品・栄養補助食品とも増収だった。化粧品関連事業の売上高は前期比8.4%増の715億9900万円。栄養補助食品関連事業の売上高は同22.2%増となる439億1900万円だった。
 特に国内における店舗販売の伸びが顕著となっており、インバウンド需要が増収に寄与した。化粧品における店舗販売の売上高は同21.7%増の290億円。栄養補助食品の店舗販売売上高は同35.5%増の140億4200万円だった。
 通販の売上高は、化粧品が同0.8%減の271億8300万円。栄養補助食品は同7.5%増の146億4100万円となっている。
 売上総利益は同12.8%増の873億7800万円、売上総利益率は同0.3ポイント改善の71.3%だった。販管費は同8.7%増の749億900万円。ただ、増収効果により、売上高販管費率は同2.1ポイント改善の61.2%だった。
 経常利益は同42.8%増の123億4800万円、総資産経常利益率(ROA)は同4.6ポイント増加の14.3%となった。当期純利期は同39.7%増の86億4900万円、自己資本当期純利益率(ROE)は同4.3ポイント増加の12.8%となっている。
 20年3月期の連結業績予想は、売上高が同6.9%増の1310億円、営業利益は同21.1%増の150億円、経常利益は同22.3%増の151億円、当期純利益は同17.9%増となる102億円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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