ブルーコンシャス 高松豪社長/人材育成が事業の根幹人間力で勝負

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 ブルーコンシャス(本社大阪府)の業績が好調だ。19年2月期の売上高は、自社オリジナルブランドの蓄電池の販売が好調で、前期比41%増の52億円に達し、11年の創業から8期連続で増収を達成した。数年前から電力の買取が満了を迎える「2019年問題」を見据え、太陽光・オール電化から蓄電池の販売にシフトしたことが成長の要因だ。20年3月期は、ブランディング強化のため、元日本代表の高原直泰氏が代表を務めるプロサッカークラブ「沖縄SV」のスポンサーに加わった。高松社長に業績好調の背景や20年2月期の事業戦略について聞いた。

 ─11年に創業してから増収を続けている。
 創業から8期連続の増収だ。現在は、蓄電池の販売がメインだが、創業以来、太陽光・オール電化のオリジナルブランド「マブヤソーラー」を販売してきた。大阪から営業を始め、沖縄、福岡など西日本に営業拠点を広げて、現在全国に15拠点を構えている。
 社員は200人で、そのうち営業社員が半数を占める。社員の平均年齢は30歳だ。新卒採用にこだわっており、研修を通じた育成に力を注いでいる。新卒は、現地採用を行い、転勤のない、働きやすい環境作りに努めている。
 ─新規顧客を獲得するための営業方法は。
 営業方法は、ドアツードア、テレアポ、ショッピングモールなどでの催事が柱だ。ドアツードアの社員は、営業成績に基づいて、アポインターとクローザーに分けている。クローザーが営業社員全体の6割を占めている。
 テレアポのコールセンターは、大阪に2カ所と福岡1カ所の計3カ所に構えている。合計150席に上る。
 ─蓄電池の販売に力を注いでいる。
 売り上げの9割を蓄電池が占めている。蓄電池の販売が好調なのは、18年3月に発売したオリジナルブランド「ブルーヴスター」の開発ができたこと。お客さまにメーカーという立場で提案ができている。営業の提案から施工、アフターサービスまでワンストップで対応している。全て自前で対応することで高いサービス品質を担保することができる。
 アフターケアにも力を入れている。販売した後、24時間365日、アフター対応する「住宅まるごとバックアップサービス」も提案している。このサービスは15年間、15万円で販売している。
 ─社員への投資を惜しまない方針と聞く。
 ブルーコンシャスは人材育成が事業の根幹と言っても過言ではない。創業時から、教育をテーマに、先入観にとらわれない新卒社員をゼロから一人前に育て上げることを主眼に置いてきた。
 人を創り上げ、人を売っていく。単なる物売りではないというのが根本だ。現場の営業社員には、人間力が勝負と指導している。お客さまは会社というよりも、営業マンを信用して契約を決めるものだと思っている。

(続きは、「日本流通産業新聞」4月18日・25日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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