高島屋 19年2月期/通販売上12.9%増/ロイヤル客囲い込みに成果

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 高島屋の19年2月期におけるクロスメディア事業の売上高(店舗在庫分含む)は、前期比12.9%増の257億5000万円だった。有料会員サービスの特典を見直し、告知を強化した。ロイヤル顧客の囲い込みを強化したことで売り上げを伸ばすことができた。
 長年、取り組んできた通販カタログの再建が成果につながっている。前期は通販カタログ用の素材を見直したり、サイズ対応を拡充したり、細かい点を見直し、利用促進を図った。
 有料会員サービス「ハイランドクラブ」は、購入金額1万円以上で送料を無料にしたり、返品・交換引き取りサービスの返送料を無料にしたり、細かいサービス拡充を実施している。購入単価が高い優良会員が増えたことで、売り上げを押し上げている。
 EC売上高は同18.7%増の168億円だった。おせちや母の日などイベントに合わせた商品提案が好調。ECサイトには動画での商品紹介コンテンツを増やしている。3月にはEC事業部を新設し、EC事業の運営体制を強化した。24年2月期にEC売上高を300億円まで拡大する計画も明らかにした。

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