サンコー/19年3月期、31億円の見通し/「未来プロジェクト」を始動

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 西日本で営業するサンコー(本社大阪府、西岡宏記社長)の19年3月期における売上高は、前期比3.3%増の31億円となる見通しだ。進出した三重県や四国で新たな販売方法を取り入れたことが業績に寄与した。
 サンコーの移動店舗は33カ所、会員向けの「集い」は7人の店長で展開する。大阪、兵庫など近畿地方のほか、三重県内に2店舗、四国に3店舗ある。
 18年に他社で実績を築いた幹部をリーダーに据えて、若手社員の育成を目的とした社内プロジェクト「サンコー未来プロジェクト」を立ち上げた。約40年にわたって近畿で事業を展開してきたため、新規顧客の開拓が課題となっており、過去に出店したことのない地域への出店を決めた。
 新規エリア開拓のため、同プロジェクトのリーダーを中心に三重県や四国で営業している。
 今年2月から、同プログラムで研修を受けた店長が大阪府内の既存エリアで新規開店したところ、売り上げ、集客ともに倍増するなどの成果が出ているという。戦略は着実に成果を結びつつあり、増収に寄与した。
 「未来プロジェクト」では、西岡社長の事業に対する考えや企業理念を軸に説明し、会社の信用力を高めることを目指している。西岡社長は「どこよりも信頼を得られる社員になることで、単なる物売りで終わらないような対面販売を強みに接客を高めたい」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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