【無店舗販売実施企業 健康食品売上高調査】 上位50社合計7455億円/通販・訪販ともにプラス成長に

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 本紙はこのほど「第15回無店舗販売実施企業健康食品売上高調査」を実施、集計をランキングとしてまとめた。上位50社(48位が7社)の合計売上高は、7455億6800万円となった。上位50社の合計は、前回調査(18年3月実施)の50社合計を38億100万円上回った。
 通販の実質成長率は6.9%、訪販は2.2%となり、無店舗販売市場の実質成長率はプラス成長となった。
 総合ランキング1位はサントリーウエルネスだった。11年連続。同社の18年12月期における全社売上高は、前期比4.6%増の909億円だった。売上比率は公開していないが、健康食品の通販売上高は9割を占めるとみられる。本紙推定の健食売上高は818億円。
 上位50社では、通販はトップ3社のサントリーウエルネス、ディーエイチシー、ファンケルがそれぞれ増収となった。訪販では、三基商事、サンクスアイが増収を記録した。売上高調査では売り上げを公表しなかった企業でも、健康食品市場について「横ばい」もしくは「上向いた」と回答した企業が多かったことから、無店舗販売の健康食品市場は成長傾向にあるといえそうだ。
 通販では、市場成長について、「高齢化による健康志向の高まり」や「オリンピックなどのスポーツ志向の高まり」を理由として挙げる企業が複数あった。
 訪販市場でも、高齢化や健康志向の高まりから、18年の健康食品市場が「上向いた」と回答した企業の方が多かった。
 ただ、通販・訪販ともに、人件費や物流費、資材などの値上がりの影響を懸念する声も多くの企業から挙がっていた。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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