協和/肌診断をテスト運用/コミュニケーションの向上図る

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 自社ブランド「fracora(フラコラ)」を展開する協和(本社東京都、堀内泰司社長)が、肌診断サービスのテスト運用に取り組んでいる。スマホに取り付ける高性能レンズを用いて肌を撮影し、肌の状態を分析する。18年末から社内でテストし、1月からモニター34人に対して実施している。肌診断をコミュニケーションツールとして活用し、顧客のロイヤルティー向上につなげたい考えだ。
 協和は肌診断を、スキンケアや季節・生活習慣を変えたときの、肌の変化を実感できるソリューションとして展開したいと考えている。継続的に肌の状態を計測し、オペレーターが結果を見ながら接客するといった活用方法を検討中だ。
 顧客向けにメールを配信し、モニターを募った。集まった34人のモニターに対し、レンズの使い方を説明。現在はアウトバウンドコールにより、撮影方法のフォローアップや撮影データをもとにした肌に関する相談やアドバイスを行っている。
 協和によると「撮影方法は単純なスマホ撮影より手間がかかるので、人の力でフォローしている。しっかり説明することでお客さまも肌診断を継続することができ、データを見ながらの会話により、納得感のあるコミュニケーションを提供できていると考えている」(情報戦略グループIT化推進2チーム)と説明する。
 今後は費用対効果などを鑑みながら、テスト段階の肌診断をソリューションとして展開する可能性を探っていく。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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