APAコーポレーション/販売会社会議に100人参加/水溶性珪素「ウモ」の新データ発表

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あいさつする岡田憲己社長

あいさつする岡田憲己社長

 水溶性珪素の原料メーカーであるAPAコーポレーション(エーピーエー、本社愛知県、岡田憲己社長、(電)0566—92—6257)は2月9日、年初恒例の販売会社会議を愛知・西尾市の三河湾リゾートリンクスで開催した。水溶性珪素「ウモ」について、化粧品や農業などの分野での新しいデータを発表したほか、ヒト試験の報告も行った。研究を重ねてきた、非晶質である旨のデータを取得した、もみ殻由来珪素の濃縮溶液が完成したことなども発表した。会場には全国から販売会社約100社が参加した。
 冒頭、岡田社長が講演し、水溶性珪素ウモにまつわる最新の状況などを報告。「珪素製品の市場規模が拡大し、認知がますます広がってきている」などと話した。
 医師や博士などからなり、珪素の臨床応用を推進する日本珪素医療研究会(事務局東京都)の会員(医師・博士)が38人にまで増えてきていることを報告。各社に同会への協賛を呼び掛けた。
 愛知医科大学の先制・統合医療包括センターの福沢嘉孝教授兼センター部長による、水溶性珪素ウモのヒト臨床試験が順調に進んでいることも報告、早ければ5月に開催される日本珪素医科学学会で研究成果が報告されることになるとの見通しを示した。
 珪素の農業への応用可能性を確認するため、フィリピンで米の収穫実験が行われていることも紹介。シリカ水の散布により収穫量などが改善していることが分かったなどとした。
 水溶性珪素ウモを化粧品として塗布した際のエラスターゼ阻害活性に関する試験結果も報告した。エラスターゼは、肌の弾力などに関与するエラスチンを分解する酵素。エラスチンが減少すると、シワやたるみの原因となることが分かっている。試験の結果、水溶性珪素ウモの塗布により、肌を若々しく保つ効果が得られることが確認されたという。「『umo(ウモ)濃縮溶液』の3%希釈品で十分な効果が得られた」(岡田社長)としている。
 その他にも、水溶性珪素ウモを化粧品・食品として使用した際の機能性や、農業応用などに関する学術的研究をさまざま推進していることを報告した。
 新規取扱原料である「GLM(グレイトレイクミネラルズ)濃縮溶液」の紹介も行った。同商品は、米国の塩水湖「グレイトソルト湖」の高濃度ミネラル水を特殊加工して抽出したもの。約70種類のイオン化ミネラルが含有されている。OEM供給と原料供給を行っている。
 続いて、life park.biz(本社東京都、渡部裕也社長)の金子昭伯会長が登壇。「未来の予測」をテーマに講演。「脳のクラウド化が進んでいく」などと見通しを示した。
 もみ殻由来珪素の研究を進めてきた、富山県立大学工学部工学科の立田真文准教授の講演では、もみがら由来「plant umo(プラントウモ)濃縮溶液」が完成したことを報告。「もみ殻を焼かないと珪素が効率よく取り出せないが、高温で焼くと結晶化してしまう。結晶質珪素は発がん性を指摘されている。プラントウモ濃縮溶液では、特殊な製造工程を経ることによって、非晶質珪素の効率的製造に成功している。非晶質珪素と結晶質珪素は見た目だけでは見分けがつかない。信頼できるところから買うようにしてほしい」などと話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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