シャープ/太陽光パネル自主点検/設置箇所の70%は完了

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 太陽光発電の製造・販売を行うシャープは2月12日、消費者庁消費者安全委員会が19年1月に発表した「太陽光パネル発火事故の調査報告書」を受け、同社製の太陽光パネルの点検・無償交換を早急に行っていることを明らかにした。
 18年12月末時点で、同社製の太陽光パネルの点検や交換などの対象件数は1450件。そのうちの70%が終了しているという。
 対象案件の内訳をみると、「無料点検・無償交換」が745棟、「無料点検のみ」が710棟だとしている。無償交換の場合は、太陽光パネルを新しいものに交換する。
 点検や交換などの対象となっているのは「瓦一体型の太陽光パネル」。同社によると、消費者庁が報告書の中で明らかにした13件の火災事故の内10件が同社製品の事例だったという。
 同社は、18年1月に同社製の太陽光パネルが発火したことを知り、自社製の太陽光パネルの調査を開始。18年4月からは、調査を本格化していた。シャープでは、点検の中で分かってきた、発火するリスクが高い太陽光パネルの種類や設置状況について、写真を交えて説明する資料を、同社のホームページ上に掲載している。
 同社では「消費者庁の発表前から当社では、点検や無償交換の対応を行っていた。当社の太陽光パネルが設置されているお客さまはこちらで把握しており、順次対応している」(社長室広報部)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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