〈中堅NB企業〉 積極的な海外展開が成長けん引/情報の共有、会員との接点が奏功

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サンクスアイは東南アジアを中心に拡大

 中堅ネットワークビジネス(NB)企業の業績が好調だ。サンクスアイは、東南アジアを中心に海外へ積極進出することで、日本国内のリーダーを中心にモチベーションがアップし、組織が活性化に貢献して、成長につなげている。現在までに6つの国と地域に展開し、19年にはカンボジアやシンガポール、ベトナムへの進出を計画する。ニナファームジャポンは18年4月以降の月間売上高が前年実績を上回っており、NB事業開始以来12年連続で増収を見込む。NB業界では、年商50億円規模で踊り場を迎える企業が目立つ中、この2社が突き抜けた理由はどこにあるのか、経営戦略を探ってみる。

【〈サンクスアイ〉 3月にカンボジアで正式開業/「進出国への本気度」強調】

 サンクスアイ(本社熊本県、藤原誠社長)の18年3月期の売上高は前期比13.0%増の56億円。19年3月期も業績が好調な海外を背景に引き続き増収を見込む。
 サンクスアイの好調な業績を後押しするのが、東南アジアへの積極的な海外進出だ。キーワードは「進出国(地域)に対する本気度」と「日本製に対する高い信頼感」としている。
 サンクスアイの海外展開への本気度は藤原社長自身の海外移住に表れている。藤原社長は熊本市内の自宅を売却し、現在はシンガポールに家族と共に移住。「口だけで海外展開という経営者が多い中で、会員に本気度を示すことが重要だった」(藤原社長)と話す。フェイスブックで日々の活動を積極的に更新するなど、会員に対し、どこでどのような活動をしているのかを伝える情報共有が最も重要だと説明する。
 サンクスアイの海外展開は、15年12月の台湾を皮切りに、16年12月に香港、17年2月にフィリピン、18年2月にマカオとタイ、18年10月にマレーシアで正式開業している。正式開業ではないものの、個人輸入(NFR)で製品を購入している愛用者の会員はグローバルで35カ国に広がっている。
 19年3月にはカンボジアでも事業を開始。ベトナムは政府の許可が出た段階で進出する計画で、インドネシアは19年中に開業を目指しており、海外展開を加速させる。
 台湾を最初の進出地域に選んだのは「なるべく親日の地域から始めたかった」(藤原社長)のが理由だ。現地に有力なリーダーがいたわけではないが、正式開業前にNFRで愛用していた会員が一定数いたことで成長の下地ができていた。一方で、NFRの会員がいなかった国もあり進出先の状況はさまざまなケースがあったという。
 進出国・地域で最も業績が好調なのが台湾だ。国別の売り上げは非公表としているが、進出3年間で数十億円規模に達している模様だ。次に成長が目立っているのがマレーシア。開業から3カ月ほどですでに最高タイトル「ダイヤモンド」の人材が誕生するなど今後の成長が最も期待できるという。

(続きは、「日本流通産業新聞」2019年2月7日号で)

ニナファームジャポンは会員が運営するサロンで交流

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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