シュガーレディ本社/新規顧客3万人の獲得を目指す/三菱地所と連携し試食会を開催

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マネージャーミーティングであいさつする佐藤社長

マネージャーミーティングであいさつする佐藤社長

 シュガーレディ本社(本社東京都、佐藤健社長)は19年度の方針として、新規顧客を3万人獲得することを目的に、「無料試食会」を新たに開催したり、三菱地所と提携しマンションなどの集合住宅で試食会を開いて消費者との接点を増やす。1月10日に都内で開催した「関東地区のマネージャーミーティング」で佐藤健社長が明らかにした。ミーティングは全国6カ所で開催し、計790人の販売員「シュガーレディ(SL)」が参加した。
 三菱地所との提携による集合住宅での試食会はすでに都内で5回行った。認知度の向上に一定の成果が得られたことから、東京以外でも無料試食会を展開していく。
 無料試食会で活用する「新パーティーセット」について、チームで最低3人の見込み客を動員すれば、6人用のパーティー開催費用を本社が負担する仕組みを4月から導入する。さらに、新規顧客向けの「スターターキット」(お試し商品)の開発を検討。人気商品を詰め合わせて、既存商品の価格よりも約2割安く購入できるように消費者との接点を増やす。
 企業で働く従業員向けに食品を販売するBtoE事業「オフィスシュガーレディ」は年内に100社への導入を目指す。現在までに31社が導入しており、関東や静岡、愛知、大阪での販売につなげる。運営をSLに委託して、チームの売り上げに計上することでSLの収入を増やす。
 2月からは、健康サポートを主体とした「バランス食サポートSP(シュガーパーティ)」を投入する。スマホなどで簡単な質問に回答してもらい、タイプ別の食材やレシピ、調理方法を提案すること想定する。将来的には、管理栄養士による有料の「SL商品を使ったレシピ提供サービス」の導入を目指す。
 SLが他のSLの配達を補う「ルートシュガーレディ(RSL)」も試験的に開始する。顧客が配送時間帯を指定しても、担当のSLが配送できないケースがあった。これを別のSLがサポートすることで顧客満足度を上げる。
 1品でも調理する試食会「シェアレシピ」の開発も進める。1時間程度の調理で、本社のマネージャーが不在でもSLと顧客のみで開催できるなど条件を緩和して接点を広げる。
 ブランディングの一環として、昨年に引き続き国内のアスリートやダンサー、パフォーマーを対象にした食材の提供を強化する。フェンシング日本代表のほか、Kバレエカンパニー、女子バスケットボール選手、女子サッカー選手などにも広げる。
 佐藤社長は冒頭の挨拶で、「18年のグループの年間総売上高は前期比99%となった。湘南地区の売上高が16年ぶりに前年を超えたことは良いニュースだ」と報告。19年については「これまでの改革の総まとめとして、できる限りの努力をして全支店が上向きになるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
 発表会では、シュガーレディ化粧品の佐藤和三郎社長が、美容ドリンク「飲むコラーゲン」のリニューアルを発表したほか、販売会社ごとにミーティングなどが行われた。

マネージャーミーティング会場のようす

マネージャーミーティング会場のようす

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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