ポーラ/新規医薬部外品の認可取得/美白有効成分としては10年ぶり

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 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業(本社神奈川県)は18年12月20日、新規美白有効成分を配合した医薬部外品の製造販売の承認を、厚生労働省からこのほど受けたと発表した。医薬部外品において、新規の美白有効成分が承認されたのは10年ぶり。同有効成分を配合した薬用化粧品は今後、ポーラ(本社東京都)から発売される予定だという。
 新規美白有効成分「MKS—518(開発番号)」は、ポーラ化成工業の研究チームが10年の歳月をかけて慎重に開発したとしている。成分の詳細については現時点では非公開としている。
 MKS—518には、「メラニンの蓄積を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」効能・効果が認められた。同有効成分が色素沈着を抑制するかを測定する試験では、試験対象者の多くが、美白効果とともに、肌状態の改善を実感したという。同有効成分が肌の調子を整える作用を持つことも示唆されたとしている。
 同有効成分の安全性については、健常な日本人女性132人を対象に、1年間の連用試験を実施したという。その結果、白斑等の重篤な副作用は認められなかったとしている。皮膚科専門医主導の安全性検討委員会の審査も実施し、客観的に厳正な審議をした結果、安全性に問題となる所見は認められなかったという。
 いつごろポーラの商品として発売されるかについても、現在のところは未定としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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