ランクアップ 〈"会える通販"を展開〉/ファンサイト開設、体験会で交流

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製品体験会や、アロマキャンドル作りなど開催するイベントは多岐にわたる

製品体験会や、アロマキャンドル作りなど開催するイベントは多岐にわたる

 化粧品通販のランクアップ(本社東京都、岩崎裕美子社長)が、?会える通販化粧品ブランド?をコンセプトに事業展開している。11月21日、優良顧客向けのファンサイトを開設。顧客との交流イベントの申し込みを受け付けるほか、製品情報を発信している。イベントは8月ごろから定期的に開催。ランクアップは顧客と直接交流できる機会を創出することで、優良顧客を育成したい考えだ。
 ファンサイト「MANARAwith(マナラウィズ)」を、自社ブランド「マナラ化粧品」愛用者向けに開設した。イベントスケジュールや実施レポート、岩崎社長のコラムなど、美容に関するコンテンツを掲載。購買履歴を基に抽出した優良顧客に対し、サイトを案内するメールマガジンを送付している。
 ランクアップは「リアルで顧客とつながることでロイヤルティーを高め、リピート購入につなげたい。口コミ効果による新規獲得にも貢献すると考えている」(宣伝部・河村樹氏)と説明する。
 8月ごろから実施しているイベントは、肌診断といった製品体験会や、アロマキャンドル作りなど多岐にわたる。20人前後を対象に実施しており、イベントのリピーターも出てきている。
 岩崎社長らと昼食をともにするイベントも月2回、1回につき5人限定で実施。ひと月10人の定員に対し90人から応募が来る月もあるという。
 「友人を誘って参加する顧客もいる。広告による新規顧客獲得が難しくなる中、友人からの紹介で新規顧客になってもらった方はLTVが高い傾向にある。紹介を促進する場としても交流イベントやファンサイトを活用したい」(同)と話す。
 19年9月末までに1000人の顧客と会うことを目指したプロジェクト「1000 Meets UP!」を推進。イベント参加者の写真をファンサイトに掲載している。
 「現在は1都3県でイベントを実施しているが、今後は地方にも展開したい。既存の通販システムと連携して、顧客属性ごとにイベントを出し分けていきたいと考えている」(同)と抱負を述べる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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