丸八ホールディングス/第2四半期、減収減益/人材の確保と教育に大きな課題

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 寝具・リビング用品の訪問販売を行う丸八ホールディングスは、18年4—9月期(第2四半期)の売上高が前年同期比22.5%減の74億4700万円となった。営業利益は同39.4%減の5億9500万円だった。主力事業である、ダイレクトセールス事業の寝具・リビング用品の販売が不振だった。同事業の売上高は前年同期比23.8%減の69億7200万円。営業利益は同48.1%減の6億2700万円となったという。
 寝具・リビング事業の減収減益の主たる要因は、17年8月に海外子会社を株式譲渡したことだと同社では説明している。同子会社では、17年4—9月期に、12億8800万円の売り上げを計上していた。ただ、子会社譲渡の影響を差し引いても約9億円分の減収要因があった計算になる。
 この点について同社では、「訪販において販売員一人当たりの売り上げが下がったことも、減収の要因となった。人材確保が厳しい状況になっている」(経理グループ長の工藤知足氏)と話す。常時、正社員を募集しているが、応募数も少なく、採用してもすぐに退職してしまうケースが多いという。
 人員不足を補うため、パートも募集し、採用している。ただ、パートは働ける時間帯が限られているため、営業実績を伸ばせるようになるまでに日数がかかることや、教育が十分に行えないことなどが、課題となっている。
 決算短信では「臨時社員の構成比率が高まった結果、販売員一人当たりの売上高が低下し減収」したと説明している。
 同社では、同事業の従業員に占めるパートの比率や、従業員一人あたりの売上高については「公開できない」(前出・工藤氏)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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