ヤクルト本社 18年4―9月期/猛暑、豪雨の影響で訪販減収/中間期で連結業績過去最高

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 ヤクルト本社の18年4―9月期(中間期)における、乳製品と化粧品の合計売上高は前年同期比0,7%増だった。ヤクルトレディ(YL)による宅配専用商品「ヤクルト400類」の販売本数は、豪雨や猛暑の影響で同1,6%減、販売本数は1日あたり349万本だった。
 連結業績はアジアをはじめとする海外事業が好調なほか、国内の生産機器売り上げが増加したことで増収増益、中間期で過去最高を記録した。
 宅配チャネルは、乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト400」「ヤクルト400LT」について、既存顧客の継続飲用の促進と、新規顧客の獲得で新施策を展開した。18年9月末現在のYL数は、18年3月末と比べて508人少ない3万4380人、YB(ヤクルトビューティ)数は同200人減の4900人だった。
 2年前からマーケティングを強化し、マスメディアやウェブ媒体への出稿を軸にブランディングを強化した。9月には「ミルミル」のパッケージデザインを刷新したことで販売本数を伸ばした。
 17年10月から始めた、ウェブ注文ができる「ヤクルト届けてネット」は、今年9月から全国に対象エリアを広げたことで、YLが接点を持つことができなかったオートロックマンションの居住者にアプローチできた。月間平均5000件で「ほぼ新規の顧客で占めている」(松井裕一郎宅配営業部長)という。販売本数は現状2万件に達しており、19年3月期末で累計3万件の受注を計画している。
 化粧品は、オリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」に重点を置き、基礎化粧品の主力ブランドである「パラビオ」「リベシィ」「リベシィホワイト」を中心としたカウンセリング型訪問販売を継続して展開。「ヤクルトスキンケアリキッド」「ラクトデュウS.Eローション」による「夏の保湿」をテーマとした販売活動を展開。季節に応じた商品やサービスを提供した。その結果、化粧品売上高は同3,2%増の35億8900万円だった。
 松井氏は「北海道の地震や豪雨被害でYLの売り上げ本数が影響した。採用は状況が厳しい中で、引き続き、ウェブからの応募にも力を注いでいく」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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