アイビー化粧品 18年4―9月期/売上49%減の17億3900万円/5億円弱の赤字も下期で黒字化目指す

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 化粧品訪販のアイビー化粧品の18年4―9月期(第2四半期)の売上高は、前年同期比49,0%減の17億3900万円だった。営業利益は4億8200万円の赤字(前年は4億6200万円の黒字)となった。主力美容液「レッドパワーセラム」の販売不振が業績悪化の原因。一方、メーキャップなどのレギュラー製品の販売は好調に推移しており、「下期で黒字化できる」(中山聖仁取締役)と話している。
 中山取締役は決算説明会で「期初から厳しい業績になると予想していたが、まさかこれほどとは思わなかった」と話した。
 16年9月に発売した「レッドパワーセラム」は、17年3月期中に65万本を出荷。大量出荷の反動で、在庫が販社に余っているのが現状だという。
 販社からの新規発注がない状況が続いており、売り上げの大幅な減少につながっていると同社では説明した。
 同社は18年4月から、予算管理を徹底。役員報酬を減額するなどコスト削減を進めているという。19年3月期以降もコスト削減をさらに徹底する考えだ。ただ、「19年3月期の下期で黒字化が可能」「販社の在庫調整は進むため、減収は長く続かないのではないか」などと、同社が示した見通しに対しては「楽観視しすぎなのではないのか」といった声も聞かれた。
 「レッドパワーセラム」については発売当初、それまで同社の主力商品だった美容液「リンクルローション」の3倍の売れ行きを見込んでいたという。ところが実際「リンクルローション」の1,5倍程度の販売にとどまったとしている。「発売当初、メディアに広告などを打たなかったことも不振の要因になった。特定の時期に一気に商品を販社に出荷する当社の販売方法も、いずれは是正していく必要がある」(同)としている。

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