ノエビアホールディングス 18年9月期/化粧品事業売上426億円/訪販売上が店販売上を下回る

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 ノエビアホールディングスの18年9月期の売上高は前期比6.2%増の578億2800万円だった。主力の化粧品事業の売上高は、同8.7%増の426億1600万円だった。ノエビア単体の業績については公開していないが、ノエビアホールディングスでは「カウンセリング化粧品(ノエビア)の売り上げの割合が、初めてセルフ化粧品(常盤薬品工業)の売り上げを下回った」(広報・IR)と話している。
 ノエビアホールディングスの化粧品事業の売り上げの割合はこれまで、カウンセリング化粧品とセルフ化粧品が9割を占め、残り1割を海外事業とOEM事業が占めていたという。17年9月期の業績では、カウンセリング化粧品とセルフ化粧品事業の売り上げは拮抗していたとしている。ノエビア単体の18年9月期の化粧品事業の売上高は、190億円前後だったとみられる。
 18年9月期のセルフ化粧品の売上高が、カウンセリング化粧品を上回った理由について、同社では、「『なめらか本舗』シリーズなどのヒット商品が引き続き好調だったことも影響したが、市場全体で、店舗でセルフケアの化粧品を購入する傾向が強くなっている」(同)と話している。
 同社は、18年9月期の決算と同時に発表した21年9月期に向けた中期経営計画の中で、売上高620億円、営業利益125億円の経営目標を掲げている。経営計画の「5つの方針」として、「海外でのブランド価値向上と市場拡大」や「人材、組織の多様化とグローバル化」などを掲げている。経営計画の詳しい内訳については公開していない。

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