〈拡大するサブスクリプション〉 高い通販との親和性/ディノスは47%が新規顧客

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ディノス・セシールが展開する「フレクト」ではソファやベッドが人気を集める

 固定の月額利用料で商品をレンタルできる、サブスクリプション型サービスが増えている。ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)は10月、ゴルフクラブを購入する前に、一定期間レンタルできるサービスを始めた。ディノス・セシール(本社東京都、石川順一社長)は昨年10月から家具のレンタルサービス「flect(フレクト)」を提供。7月、展開エリアを関東1都6県から、全国25都府県に拡大した。サービス利用者の約47%は新規顧客だ。レンタルサービスは、通販企業にとって新規顧客開拓の一手になる。

■所有欲が低下

 サブスクリプション型サービスが増える背景にあるのは、所有欲の低下だ。カーシェアリングの浸透などを皮切りに表面化した価値観のシフトは、家具・家電や衣類の領域にも波及している。
 ファッションレンタル事業を展開してきたエアークローゼット(本社東京都、天沼聰社長)は10月25日、レンタル商材を家具や家電、美容・健康機器にまで広げる方針を明らかにした。
 カマルクジャパン(本社東京都、町野健社長)は9月13日から、利用期間に応じた月額料金で家具を提供するサブスクリプション型サービス「subsclife(サブスクライフ)」を本格展開している。法人による利用が5割以上を占め、個人利用では20〜30代を中心に注文数が拡大している。
 カマルクジャパンは「去年、サブスクリプションブームが米国で起きた。来年は、日本の消費者の意識も大きく変わるとみている」(町野社長)と動向を注視する。
 レンタル事業を展開するレンティオ(本社東京都、三輪謙二朗社長)は9月、新品の商品を1年間レンタルした利用者に、商品をそのまま進呈するサービス「もらえるレンタル」を始めた。既存のレンタルサービス「Rentio(レンティオ)」の新たなラインアップとして展開している。
 「もらえるレンタル」の対象商品はロボット掃除機(12カ月間で税込月額レンタル料8000円)など7品目。レンティオは「買う必要のないものがある一方、初期費用など購入のハードルが下がれば購買意欲が高まる商品もある」(三輪社長)と新サービスの背景を説明する。
 サービスを開始した15年9月から18年10月までの、注文件数は10万件を突破した。


■買う前に試す

 ディノス・セシールやGDOは、取扱商品の中でも家具やゴルフクラブといった比較的高価な商材を対象に、レンタルサービスを展開。買う前に試せる仕組みが、新規顧客の獲得や、販売件数の増加につながっている。顧客が商品価値に納得した上で購入するため、満足度の向上も期待できる。

(続きは、「日本流通産業新聞」11月8日号で)

カマルクジャパンの町野健社長は、レンタルに対する消費者意識の変化を指摘する

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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