タナックス/作業時間短縮の包装システム/処理能力60%アップの事例も

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売り上げが好調の商品梱包機「ボックスオンデマンド」

売り上げが好調の商品梱包機「ボックスオンデマンド」

 包装の改善提案など物流関連事業を行うタナックス(本社京都府、田中一平社長、(電)075―361―2000)は、包装作業時間の大幅な短縮が可能になるダンボール自動切り出しマシン「BOX ON DEMAND(ボックスオンデマンド)」の販売が伸びている。14年10月の販売開始から18年9月末までに、40台を販売したという。
 すでに導入している企業としては、工具通販を行うMonotaRO(モノタロウ)や、ニトリホールディングスの物流子会社であるホームロジスティクスなどがある。
 同機器の特徴は大きく二つある。ダンボールによる包装作業の時間を短縮できるのが一つ。商品本体が長いものや、商品の形が異なるものであっても、包装時間の短縮が可能だという。
 特徴の二つ目は、商品によって、ダンボールを選ぶ必要がないということ。1個からでも、その場で機器が商品のサイズに合わせダンボールシートを自動で切り出すため、資材コストを抑えることができる。商品のサイズに合わせてぴったりサイズのダンボール包装ができるため、緩衝材が要らず輸送費の削減にもつながる。
 導入済み企業のモノタロウでは、工業用間接資材の取り扱いが多く、長い商品や、形が異なる商品も多く扱っている。同機器を導入したことで、商品の包装作業時間が短縮され、1日1人あたりの作業処理能力が60%アップしたとしている。
 別の工具メーカーの工場では、箱サイズの最適化により運賃コストが従来比で10%削減できたという。ダンボール選定や梱包時間を短縮できたことで、月間150万円のコストメリットにつながっているとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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