歯愛メディカル/今期売上264億円/医薬品販売順調で上方修正

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 歯科用品の通販事業を手掛ける歯愛メディカルは10月4日、18年12月期業績予想の修正を発表した。売上高は前回予想を10億4100万円上回る264億8300万円に上方修正した。調剤薬局向けジェネリック医薬品の販売が順調に推移するためだ。ただ、売上原価の上昇などで、営業・経常・当期利益は下方修正となっている。
 今期は、同業者との価格競争や原材料価格の上昇に伴い、売上原価が予想を3億8500万円増加する見通し。先行して行ってきた人材採用に伴い、人件費や新規事業のシステム設備費など固定費が増加している。
 物流センターがある北陸地方では今年2月、大雪のため約半月の間十分な配送ができなかった。これに伴う分割配送実施の影響で配送コストも増加した。
 これらの影響で、営業利益は前回予想を4億7900万円下回る20億800万円に修正。経常利益も同4億7700万円下回る20億5100万円となる見通し。
 保有する投資有価証券のうちトルコリラ建て銘柄については、時価評価額が著しく下落。18年7—9月期(第3四半期)に1億800万円の投資有価証券評価損を計上する予定。
 このため12月期の当期純利益は、前回予想を3億1600万円下回る17億300万円に下方修正した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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