シルバーライフ/18年7月期は24.8%増収/FC加盟店が増加、626店に

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決算説明会に登壇した清水貴久社長

決算説明会に登壇した清水貴久社長

 高齢者向け配食サービスを手掛けるシルバーライフの18年7月期における売上高は、フランチャイズ(FC)の加盟店が63店増えたことから前期比24.8%増の65億4700万円になった。9月18日に都内で開催した決算説明会で清水貴久社長は、食数の増加に対応するため、19年7月期に約25億円を投資し、延床面積1600坪の第2工場を関東に新設する方針を明らかにした。
 セグメント別の売上高では、「FC加盟店」が増加したことが主要因となり、同17.4%増の47億7800万円だった。「まごころ弁当」はFCが14店増加し、「配食のふれ愛」は49店増と合わせて63店増加し626店舗体制を構築した。
 今年から始めた高齢者の見守りサービス「シルバーライフ安否確認アプリ」は、遠方に住む家族からの利用の問い合わせが増加し、新規顧客獲得につながった。
 高齢者施設等向け食材販売サービスの「まごころ食材サービス」は同48.9%増の10億9900万円。介護報酬の削減や調理人材の不足による影響から、民間配食業者の効率的な食材販売サービスへの需要が高いという。FAXによるDMを継続的に実施したほか、契約先施設へ冷凍ストッカーや温蔵庫などの貸与を行うなどのサポート体制を充実させ、順調に契約施設数を伸ばし、導入施設数は同1301増の4406カ所に増えた。
 OEMについては、群馬・赤岩物流センターを稼働させ、今年4月からヨシケイ開発が販売するヘルシーメニューの開発を受託したことで食数が増加。売上高は同53.3%増の6億6800万円だった。
 18年3月に販売を開始した500円前後のオフィス向けのランチ弁当「楽らく弁当」は18年7月度の売り上げが300万円だった。
 経常利益は、配送料や業務委託費などがかさんだものの、食数の増加やFCのロイヤリティ収入が増加したことで同25.6%増の6億7700万円だった。
 19年7月期の売上高は同17.9%増の77億1600万円を見込んでいる。「FC加盟店」は、同15.3%増の55億1100万円、「高齢者施設等」が同29.2%増の14億1900万円、「OEM」は同17.0%増の7億8200万円を見込んでいる。
 チルド品を担う第2工場の新設に伴い、冷凍の食材パックの販売も視野に入れ、従来の第一工場を冷凍商品の製造に特化させていくことも検討する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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