〈アパレル大手〉 新手法で顧客開拓/次世代店舗、ECモールで利用促進

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ジーユーが開設する次世代型店舗のイメージ

ジーユーが開設する次世代型店舗のイメージ

 大手アパレルブランドが新たな手法で新規顧客の獲得を図っている。ユニクログループのジーユー(本社東京都、柚木治社長)は11月、オムニチャネル対応の次世代型店舗を東京・原宿に開設。店舗で試着し、気に入った商品は店頭などでネット購入できるようにする。三陽商会は9月、ECサイトにおいてモール型サービスを開始した。品ぞろえを拡充し、ECサイトの利用者数拡大を狙う。両社とも新たな顧客体験を提供し、顧客の囲い込みを図りたい考えだ。


■新たな体験を提案

 ジーユーが開設する次世代型店舗の名称は、「GU STYLE STUDIO(ジーユースタイルスタジオ)」。ジーユーが展開する商品をそろえ、さまざまなスタイリングの提案も行う。来店客一人一人に合った着こなしに出会えるようなサービスを企画している。
 来店客が気に入った商品はECサイトで注文し、指定した場所や時間で受け取れるようにする。店頭からネット注文できる設備も用意する予定だ。
 柚木社長は、「ジーユーのブランドメッセージである『YOUR FREEDOM 自分を新しくする自由を。』を体現する店として、お客さまに今まで以上に便利で、かつとてもワクワクする新しいファッション体験を提供します」と抱負を語る。


■実店舗の課題を解消

 インディテックスが展開するファッションブランド「ZARA(ザラ)」は5月、東京・六本木にショールーミング型ポップアップストアを試験的に開設した。8月までの期間限定店では、スマホアプリと連動した新たな購買体験を提案した。
 ユーザーはアプリで試着したい商品を選択すると、ポップアップ店の試着室に商品が用意される。試着して気に入った商品は店内のレジかスマホで決済し、商品は宅配か店頭引き取りで受け取ることができる。
 このポップアップ店では、「欲しい商品が見つからない」「試着するのに待たされる」といった実店舗の課題を解消しており、顧客は効率よく買い物ができる。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月20日号で)

三陽商会はECサイト内にモールを開設

三陽商会はECサイト内にモールを開設

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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