Yper/再配達率43ポイント改善/置き配バッグの実証実験

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99%の参加世帯が「オキッパ」の利用により荷物の待ち時間が減ったことを実感した

99%の参加世帯が「オキッパ」の利用により荷物の待ち時間が減ったことを実感した

 物流ITベンチャーのYper(イーパー、本社東京都、内山智晴社長、(電)050—5216—5576)は8月31日、不在時でも宅配便が受け取れる置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を使った実証実験の結果を公表した。100世帯を対象に実施した実験で、再配達率が59・2%から43ポイント改善の15・9%に減少。イーパーは「オキッパ」の製品版を9月中旬から納品する予定だ。
 「オキッパ」は宅配ボックスの役割を果たす。受取人の不在時に、玄関口に設置した「オキッパ」に配達員が商品を格納し、南京錠で施錠する仕組み。専用アプリは、配達完了の通知機能やECで購入した商品の自動追跡機能を備える。
 実証実験は18年7月7日から8月11日まで約1カ月間実施。ツイッターで公募した100世帯に「オキッパ」を配布した。実験期間中、参加世帯が「オキッパ」を活用して受け取った荷物は337個に上った。EC利用回数(週間)は平均で約2回。多い世帯では週に10回利用する世帯もあった。
 週1回の頻度で行っていたアンケート調査の結果によると、99%の参加世帯が「オキッパ」の利用により荷物の待ち時間が減ったことを実感していることが分かった。
 イーパーの内山社長は「商品を格納する際の施錠方法が一般の宅配ボックスと異なるため、配達員に施錠方法を伝える案内板をヒヤリングに基づいて改善した。不在時の受け取りを、1日に2回できるものも開発中」と実験で得られた改善点について説明する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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