アイシップ/7〜8月は着実に拡大/公式ツアー機に盛り上がり

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 健康食品や化粧品を商材にネットワークビジネス(NB)を展開するアイシップ(本社東京都、永井幸司社長)の組織が着実に拡大している。7〜8月は、沖縄へのオフィシャルツアーのキャンペーン実施期間ということもあり、「目に見える形で組織が拡大した」(永井社長)と言い、キャンペーンの最終月に当たる9月の出足も好調を継続している。これまで組織的活動が乏しかった、佐賀や山形といった地域でも、会員活動がこれまでになく活発化しているという。


■誰でも行けるツアーに
 沖縄へのオフィシャルツアーは11月9〜12日に、3泊4日で実施する。例年と異なるのは、選ばれた会員のみが参加できる?褒賞旅行?という形をとらず、会員ならば希望者が誰でも参加できる?オフィシャルツアー?という形式にした点だ。参加費を自己負担すれば、会員やその家族は誰でも参加できる。参加する会員の7〜9月の実績に基づき参加費の優待を受けられるという仕組みにしている。
 優待条件は、7〜9月の特定のボーナスの平均額が、1〜5月の同ボーナスの平均額よりどれだけ高まっているかによって決定する。優待額は段階的に設定されており、最大の場合、沖縄ツアーへの無料招待を受けられる。
 同キャンペーンにはすでに、50人以上の会員が参加を希望している。褒賞旅行にしなかったことから、ビジネス活動を行っていない愛用者の参加もあるという。


■佐賀・山形で盛り上がり
 同社では、キャンペーン効果もあり、7〜8月は販売実績が好調に推移した。中でも大きな盛り上がりをみせているのが、佐賀地域と山形地域だという。「佐賀は組織がこれまで小さく、昨年までの褒賞旅行の参加者は一人もいなかったが、今回のツアーには10人が参加を予定している」(永井社長)としている。山形地域についても「軸となるリーダーはいたものの褒賞旅行の参加者は毎回2人程度だった。山形も今回は現時点で2〜3倍の参加申し込みをいただいている」と言う。


■会員との膝詰対話を推進
 同社が組織を着実に拡大できているのは、永井新社長が6月の就任以来続けてきた、リーダー会員とのフェース・トゥ・フェースのコミュニケーションが実を結んだ結果ともいえそうだ。就任間もない多忙な日程の中、地方にも積極的に足を運び、できるだけ多くのリーダーと膝詰めで意見交換を行ってきたという。永井社長は「まだ会えていないリーダーもおり、今後もリーダーとのコミュニケーションは、さらに活発化させていきたい」と話している。
 永井社長としては、今後も会員との対話を大切にしながら、組織拡大を図っていく考えだ。商品開発においても、その考え方は一貫している。同社では現在、主力商品の一つである健康飲料「グランベニール」について、ドリンクタイプからパウチタイプへのリニューアルを図る計画を進めている。宅配会社の配送運賃のコストアップに対応する施策だ。この計画を推進するにあたっても永井社長は、現場の数々のトップ会員からの意見聴取を重ねてきた。同社長は「トップ会員のほぼ全員からコンセンサスが得られたことから、リニューアルの実施を決定した」と言う。リニューアル商品は年内の発表を予定しているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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