プレミアムウォーターホールディングス 18年4—6月期/売上高前期比42.7%増/顧客数は業界最大規模の70万件に

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 水宅配を手掛けるプレミアムウォーターの持ち株会社のプレミアムウォーターホールディングスの18年4—6月期の連結売上高は、前年同期比42・7%増の84億6300万円となった。プレミアムウォーターの18年6月末時点での契約件数は、業界最大規模の68万4000件。18年7月末時点では70万件を突破した。同社は22年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画の中で、売上高550億円、契約顧客数141万件を掲げており、着実に計画達成に向けて足場を固めている。
 同社では、月次の新規契約件数が毎月2万件前後で推移している。全国で営業活動を行う約500人の同社の営業マンが、ショッピングモールや家電量販店などにブースを出店。来店客にウォーターサーバーの定期契約を勧めている。同社ではこうした催事での新規契約の獲得に力を入れており、18年7月度の新規契約件数は3万件を超えた。
 17年5月にリリースした、ウォーターサーバーの契約者だけが利用できる専用ECモール「PREMIUM MALL(プレミアムモール)」の利用も好調だという。ウォーターサーバーの会員には、ウォーターサーバーの定期利用金額に応じて、ポイントが付与される。「1ポイント=1円」として、「プレミアムモール」で利用できることから、ウォーターサーバーの契約継続につながっているという。
 同社の売上高は大幅に増加しているが、一方で、物流コストや広告費などのコストも増加。販管費は、前年同期比37・1%増の71億3700万円となった。営業利益は4100万円だった。
 同社としては新規契約の獲得に向けた動きや、既存顧客に対するフォローを引き続き行いつつ、新たに販路を拡大する施策を探していく考え。売り上げと契約件数の増加を今後も追求していくとしている。「工場での水ボトルの生産を継続的に行えるようにしていくことはコスト削減につながる。新規獲得には引き続き注力していく」(プレミアムウォーター事業戦略部)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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